灰色の聖書+α 

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■灰色の聖書「滅の章」第17項
(1巻 第1話 p40)
■灰色の聖書 「滅」の章 第8項
(1巻 第4話 p126)
天より聞こゆ
巨人の足音は
空を舞う
飛竜の雄叫び

 音は雷に
 雷は炎と化し
 大地を焼かん

生ける者 皆
灰となり星に
静寂訪れん

馬車の上の愚者
己が立つ地が
砂の海と気づくことなし

 肉体はやがて
 結晶と化し
 空に昇らん

水晶は水滴に
水滴は豪雨と
化し分明を
海に帰す

■「夜空の下二人」
(2巻 第11話 p119)
■灰色の聖書 滅の章 第25節
(3巻 第17話 126p)

君は僕の友達

泣く時も
笑う時も
いつだって
となりに君がいた

でも僕は
罪をおかしました

たった一度の誤解

たった一度の怒りで

僕は君に剣をつきたてた

一面は暗闇
黒い空
黒い雲
そして黒い風
でも一時だけ さしこんだ 灰色の光が
夜空の下の 二人を照らす

ああ やっぱり
絶体的な別れを 乗りこえて
僕達はまた 会うことができた

きっと また会えると 信じていた

ペティオの魔人
十二の魔獣を
もって
孔雀の塔を
打ち崩さん

 溢れでた白色の光
 森を焼き
 海をかわかし
 大地を灰へとかえせしむ

されど
ウィリスの子
その灰をあびて
星を呼び

 土は道に
 道は扉に
 扉は闇に

星は七つ門を
くぐって
母へと帰り

 大地は輝きを
 もって
 月を迎え

はるけし遠い
黄金卿への
夢を紡がん

■灰色の聖書 「滅」の章 第6項
(2巻 第11話 p125)
■灰色の聖書 滅の章 第4節
(4巻 第20話 p)
白き羽
闇の中
舞い降りん

 その残光
 輝きをもって
 民に希望と
 絶望を与えん

大地にすまう
鋼の小人
飛竜ののどを 食い破る

 小人は雷の主人の
 祝福をうけ
 時をこえ氷の神と
 めぐり会う

■灰色の聖書 久の章 第6節
(4巻 第20話 p23)
■灰色の聖書 終の章 第7節
(4巻 第20話 p26)

千年の眠りから
さめし金色の 太陽

 限りなき天空に
 久遠を誓い
 道をもって
 光を放つ

太陽の子は
王冠を湖に沈め
いつの日にか白色の
誓いを果たさん

天高く夜空
積もりゆく雪

 時満ちて
 力
 ふりそそぐ
 光

盟約は
永遠に

 我輝きを枕に
 黄金の夢を見る


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